ino_mark_33_40 sp


討論会:  「研究者育成と成果主義の研究機関」について討論会 6月2日

阪大フォトニクスセンター







大阪大学の産学連携の研究拠点であるフォトニクスセンターにて、「研究者育成と成果主義の研究機関」と題する討論会があり、そこにパネリストとして参加しました。




タイトルには理研の文字は入っていませんが、「小保方問題」に関して、様々な考えをぶつけ合う討論会でした。



みなさん、お互いの意見を尊重しながら冷静に意見を言い合う、健全な討論会だったと思います。




私は、これまで通り、あの小保方問題は小保方氏1人の問題ではなく、理研という組織の問題や、科学の世界が抱える問題といったような根本的な問題を考えないと、また同じことが起こるのではないかということを問題提起させていただきました。



あの小保方問題は「複合汚染」であり、小保方氏一人を処分して解決する問題では絶対にないと思います。


また、博士論文程度は、コピペに毛の生えたものであることも改めて認識しました。


どこから引用したかを記せば、問題にされないだけで、オリジナリティがある研究なんてそうたやすくできるはずがないという意味です。



このままの流れであれば、世界のどこかで数年以内に似たような問題が必ず起こると思います。



製薬業界の論文捏造などが起こる背景には、今や論文がビジネスやマーケティングに活用され、論文によって地位が得られていく時代になったことがあると思います。経済と科学が密接な関係になったことで、こうした風潮が強まっているのでしょう。あえていえば、今や論文なんて神聖なものでもなんでもないんですよ。金儲けの道具になっているということですね。もちろんすべての論文とは言いませんが、経済と密接につながっている分野はその傾向が強いということです。



討論会に参加されたある企業の方からも「今の研究者は、論文を特許申請と同じような感覚で書いているのではないか」といった意見も出ていました。特許は仮に嘘の文章書いて提出しても、特許として認められないだけの話だそうです。



◎阪大フォトニクスセンターはこちら◎








ino_mail_189_40
TOP PAGE >>