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執筆記事:  「週刊文春」10月8日号

フォルクスワーゲン「数値目標経営」の陥穽  東芝、ホンダと同病  あなたの会社は大丈夫







フォルクスワーゲンの排ガス規制不正対応について執筆しました。


日本でも同様のことがすでに起こっています。トラックの排ガス規制で、東京都は規制値と実際の走行時の値が違うことを突き止め、その原因が試験時のみに作動するソフトウエアであることが指摘されています。


これとは別に、フォルクスワーゲンは急拡大してきた歪みも出ているかと思います。
企業が業績を拡大させていくことを否定はしません。しかし、身の丈を超えるという言葉があるように、規模拡大に品質管理や人材育成がついてこなければ、築き上げたブランドを一気に失うような事態に陥ってしまうということでしょうか。


リーマンショック直前のトヨタでは利益や台数などで数値目標が重視された結果、それが独り歩きして、北米市場が変調をきたしているのに、ブレーキを踏めず傷を拡大させました。その後、リコール問題が起こったり、収益がなかなか回復しなかったのも、規模拡大に管理能力がついていけなかったからです。


ホンダでも伊東前社長が600万台体制を掲げて、安く早く車を造った結果、大規模リコールを起こしました。


東芝でも「チャレンジ」の名のもと、粉飾決算が行われてきたわけです。
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