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執筆記事:  月刊「文藝春秋」11月号(10月9日発売)

トヨタ研究開発費1兆円の使い方







トヨタ自動車は今年度、設備投資とは別に研究開発投資に過去最高となる1兆500億円を投入します。
この額は国内企業では断トツの1位です。




その8割が国内向けで、使途は、自動運転や燃料電池や環境技術などです。なかでもトヨタらしく「現地現物」を重視して試作費を増やすことも大きな特徴です。これまでCAD技術の進化でバーチャルな設計が進んでいましたが、開発のファイナルステージでも量産で使う金型に近いものを用いて実物を作り、開発者が自分の目で確認していくプロセスを増やすそうです。



自動運転にも力が入っています。最近、米国の国防総省からAI(人工知能)関連の人材をヘッドハントしました。



米グーグルも自動運転に力が入っており、今後、トヨタ対グーグルの対決はあるのか、あるいはトヨタとグーグルは手を組むのかも見ものです。



また、トヨタの設計革命「TNGA(トヨタニューグローバルアーキテクチャー)」についても触れました。
TNGA適応第一弾が今年12月に発売される「プリウス」です。



トヨタがいま、どのような方向に向かおうとしているのかについて、研究開発の視点で平易に分析してみましたのでご照覧いただければ幸いです。



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