ino_mark_33_40 sp


執筆記事:  「FACTA」12月号

大間違い「日本の自動運転」


この記事はネットではフリーコンテンツとして公開されていません。


いわゆる車の電動化は、日本のメーカーが先頭を走っていました。
しかし、どうも雲行きが怪しい。その根本的な原因に「発想のガラパゴス化」があると思います。

日本は、高度運転支援という位置づけの下、ABSの標準装備などに取り組んできました。
こうした技術の積み上げの結果、日本の自動車メーカーの電子技術は進化してきました。
しかし、ここではあくまで、人間が「主」で、自動運転(機械)は「従」という発想です。

実はこの「技術の積み上げ」という発想がネックとなって日本勢の自動運転に対する発想や技術が世界から遅れ気味になっているのではないか。

これまでの成功体験が大きいだけに、「イノベーションのジレンマ」がまさにいま、日本のカーメーカーで起きていると思います。

また自動運転を支える要素技術は大きく4つある。
①画像処理(運転者の眼)②人工知能③並行演算が得意なCPU④三次元地図
この4分野でも日本は出遅れている。

④の三次元地図なんて、内閣府の戦略的イノベーションプログラム(SIP)も取り組んでいるが、業界内からも「方向性が間違っている」という声が出ています。


ドイツは、アウディ、BMW、ベンツの三社が共同で三次元地図会社ヒア(ノキアの子会社)を買収。国家戦略の匂いを感じる。











ino_mail_189_40
TOP PAGE >>